あと数日で迎えるお正月。すでにお家に正月飾りを飾った方も多いでしょう。クリスマスが終わったら即、正月ムードへと変わる家庭もあるかと思います。しかし、これから飾る方は注意が必要です。実は正月飾りには、飾ると縁起が悪いとされる日があるんです。
正月飾りとその意味
正月飾りには、どんな種類があり、どんな意味を持っているのでしょうか。一般的な正月飾りには、門松、鏡餅、しめ縄などがあります。特に多くの家庭で見られるのは、縁起物を飾ったしめ縄、いわゆる「しめ飾り」です。玄関に飾ることが一般的です。
もともと、しめ縄(注連縄)には、古い年の汚れを払い、新しい年の神様を迎え入れる意味がありました。また、新年の五穀豊穣、無病息災、家内安全を願うとともに、先祖の霊をお祀りする意味も込められています。
「しめ飾り」の飾りの意味
しめ飾りにはそれぞれ意味があります。ここで、一般的なしめ飾りの飾りの意味を紹介しましょう。
正月飾りの意味:それぞれのアイテムが持つ縁起の良い象徴
お正月飾りは、それぞれに特別な意味が込められています。以下は、代表的な正月飾りの意味をまとめたものです。
- 扇: 末広がりの形は、家の末永い繁栄を象徴しています。
- 橙: 実が木から落ちずに大きく育つことから、家代々の繁栄を意味します。
- 松・竹・梅・鶴・亀: これらはすべておめでたい正月を歓迎する意味を持ち、特に松は常緑で縁起の良い木とされています。
- 水引: 吉事があるようにとの願いを込め、結ばれます。
- 裏白: 裏まで白い純粋な心で新年を迎え、長寿を願う意味があります。
- 御幣・四手: 清浄な場所であることを示す印として使用されます。
- しめ縄: 周囲の穢れを清め、災いの侵入を防ぐ印として飾られます。
正月飾りの縁起を守る!適切な飾りつけの日とは?
お正月を彩る正月飾り、その飾り付けには適切なタイミングがあります。いつ飾るのがベストなのでしょうか?
一般的に、12月26日、27日、28日、または30日に正月飾りを飾るのが良いとされています。特に注意したいのは29日。この日は「二重の苦」とされ、「苦立て」という縁起が悪い日とされていますので、飾るのを避けるべきです。さらに、31日に飾る「一夜飾り」も年神様への誠意を欠く行為とされ、好ましくありません。
正月飾りは、玄関やドアの正面に吊り下げて飾りましょう。お正月が過ぎたら、伝統的にはどんど焼きで供養するのが習わしですが、最近は環境への影響を考え、自治体の指示に従った処分方法を選ぶ人も増えています